被災地の皆様へ

このたびの甚大なる被害に、心からお見舞い申し上げます。

この信じられない出来事に、現地と離れていても、からだの専門家として、私たちに出来ることはないか、
何か出来るのでは、しかしまだそんな時期ではないのではと、自問自答を繰り返してきました。

報道に接するたびに、いても立ってもいられなくなり、まず自分たちで、こんなことが出来ると、
手を挙げることにしました。それぞれのアーティストが、何を思っているか、どんなことが出来るかを、書いてもらいました。

JCDNでは、被災地や全国の関係者やネットワークと連携を取りながら、要望のある地域に、
希望のアーティストを派遣したいと考えています。

身体を動かす専門家として被災した方々のお力になれたらと切に願っています。


A)ダンスアーティストがナビゲーターになってみんなで身体を動かします。

1) 対象: 子ども・高齢者・障害を持たれている方々・疲れている方々・学校の先生など、
2) 場所: 身体を動かすことが出来るスペースのあるところ。
3) 内容:
●からだをほぐして全身がリラックス出来るようにする。
●対象者ごとに無理のないように、様々な形でからだを楽しく動かす。
●子どもの場合は、遊びの延長戦として、身体を使いながら遊びます。

学校が変わったりして、慣れない子どもたちがいる時に、
アーティストと一緒に身体を使って遊ぶことにより、
その壁がすこしづつなっていくきっかけとなります。

4) 形態: 
現在考えているのは、リクエストのあった地域に、アーティスト2名+コーディネーター1名の3名程度が、
3-6日間滞在し、その地域の上記の方々を対象としたダンスの活動を行ないます。

5)
経済的なことに関して、現地の負担はありません。
アーティストを派遣するにあたり、ボランティアの活動として、無償でアーティストに行ってもらいますが、
全国のアーティストが行けるように、そしてアーティストはみんな経済的な余裕がない方がほとんどなので、
その交通費と宿泊の手配は、JCDNが寄付金を募ったり、関係団体に協力を要請して、
アーティストの経済的負担を軽減したいと考えています。


    B)私たちに、地元の民族舞踊や盆踊りを教えていただけませんか。

    東北は民俗芸能の宝庫と伺っています。
    地域の祭りや芸能は、地域の人と人を結ぶ役割を持っていると思います。
    そこに出来たら私たちも混ぜていただき、全国のダンスをやっている人たちの、
    それぞれが各地域の盆踊りや芸能を教えていただき、毎年夏のお祭りの時などに、
    全国から集まってくるようなことが出来たら嬉しいです。

    ダンスをしている人は、動きを覚えたりすることの専門家ですので、その教えていただいた盆踊りや民族舞踊を、
    地域の方と一緒に他の人や次の世代に引き継いでいくことも出来るのではと考えています。

    地域で民族舞踊や盆踊りを教えていただきながら、Aの活動も並行して出来るのではと思います。

    現在の状況で、なかなかそんなことを考える余裕がないと思いますが、
    もし興味を持っていただけましたらご連絡を下さい。

    心から何かを一緒に出来ないだろうかと考えています。

    佐東範一

    連絡先
    NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
    600-8092 京都市下京区神明町241オパス四条503
    TEL 075-361-4685 FAX 075-361-6225
    WEB site www.jcdn.org
    E-mail jcdn@jcdn.org
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