三上久美子/神田ゆず





三上久美子/神田ゆず


Modern Dance SRD 主宰 舞踊家
(コーデイネーター 神田ゆず、 藤原麻衣子)

<写真  左:三上久美子  右:神田ゆず>

メッセージ:


“天変地異”

2011年3月11日、午後2時46分東日本大地震マグネチュード9、明治時代に地震観測して以来最も巨大な地震。日本列島は多くの人命が奪われました。

死亡、行方不明、避難者は毎日その数が刻々と増えていき想像を絶します。

私も18歳の頃十勝沖地震を始め、この62年間に何度か日本の大きな地震を体験し、この島国は地震が起きうる地層の上にあることは十分分かっているつもりでいましたが、こんな大きな地震、津波が・・・・・

やはり、やっぱり、

そして原子力発電所への安全神話への崩壊。

これもやはり、やっぱりです。

この一瞬の恐怖の日から1日、2日、1週間、2週間と日に日に被害の大きさが増大していることが判明すると同時に人々の被災時の詳細が報道され、被災者の具体的な体験を恐怖とともに疑似体験、胸がつぶれる思いです。SRDの生徒で「悲しくて何が出来るわけでもないのに落ち着かない」とレッスンお休みの方もいました。

直接被災したわけでもない埼玉県在住の元生徒も急性ストレス障害(今まで体験したことの無い大きな地震、続く余震、甚大な被害に不安に陥り精神的な障害)にまでなってしまいました。2ヶ月経過した今も不気味な余震が続いています。この復興には5年10年100年と言う人もいます。もう一度仕切りなおしの日本。今の自分のできることを一瞬一瞬やり続けることとそのことで、プラス何か被災地、被災者の方にも自分達のできることを模索したいです。

避難所の伝言板に次々に泥を拭いて張られていく思い出の写真の数々!この無言メッセージがまたまた切ないです。ここに多くの被災者の方々のご冥福をお祈りいたします。

そして早く原発が落ち着き 被災者も落ち着ける生活ができますように。

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“ 神様あ、地球がこのまま無事でありますように“


2011年6月7日
Modern Dance SRD三上久美子


あそこの桜が咲いていた、こっちはまだだよ、こちらはもう咲いて散ったよと桜開花の情報交換し合っているうちに、透き通った若い緑の葉が瞬く間に山々を覆い、野原や公園の木々も茂り始めています。

子供たちや若者に「ほらほら、桜、ほらほら、たんぽぽ、チューリップも咲いている」「川の水がたっぷりと量が多いよ、キラキラしてる!」と叫んでも「うん、わかってる、わかってる、もう見た見た・・」で片付けられてしまいますが。

そして一雨毎に緑が色濃くなって、葉が一層茂り光と影の陰影がますます強くなってきます。自然界の宇宙での一瞬一瞬とも言える密かな変化、進化に感嘆すると同時に、畏怖の感ありです。私は今多くの日本人の方々と同じに、あの3月11日以降全てのものの感じ方、考え方、対処の仕方がまるで違うようになってきています。より強くというか、より切迫した感じ方になってきたように思います。

この季節の変化一つとっても今まで以上にとても愛おしく感じているようです。

この季節の変化は、地球が自転しながら太陽の周りを公転し回っているから・・・って習いました。この地動説は、星を見たい一心で望遠鏡のレンズまでも作成し、その観察からこの説を発見したガリレオ・ガリレー(1564~1642)の説です。「あ~そういえばこんな名前やこんな言葉を中学生の頃科学と言う授業で丸暗記していたなあ」と思い出す人もいるのではありませんか?

宗教裁判にかけられ有罪判決を受けた後に「それでも地球は動いている」とささやいた人です。

彼がこんな風に考える前には、プラトンの弟子のアリストテレス(紀元前384~前322)の天動説というのがありました「地球が宇宙の中心であり、その周りを太陽、月、惑星、恒星が回っているという」説です。その後コペルニクス(1473~1543年)やこのガリレオ・ガリレーが地動説を唱えたのです。ガリレーは「地球が動いているだなんて、そんなばかげた説は信じられない、そんな考えは神への冒涜だ」と激しく非難され宗教裁判にかけられ有罪判決を受け幽閉されてしまいました。でもどうでしょう、今ではこの地動説が当たり前になっています。これからも様々な学問や芸術の分野で考える自由や、表現する自由を持ち続けることで私達に真実、真理を示し続けてくれる人が生まれてくることでしょう。それは今までの歴史から見ても確信することが出来ます。ただし地球が無事に存在し続けることが出来れば・・です。(この地球存続の研究も人類は追いつくでしょうか?)

神様あ、地球がこのまま無事でありますように・・・」とふと気弱になってしまっている私がいます。

でもでもでもです。

SRDは被災地にからだとこころを元気にするダンスを届けます!というダンスアーテイストによる復興支援マッチングサイトに賛同し、お声がかかれば参加します、と手を挙げました。いまこそ私たちは偉い科学者や哲学者では無いけれど、ダンスで考え、表現することの自由でお役にたちたいです。

こんなことが出来る、こんなことをしたい。:


イ)Modern Dance SRD のダンス大人から子供までの楽しい作品をみてもらう

ロ)ストレッチ体操やお年寄りのお話をききながら、しながら、運動不足解消をしてもらい、心身のマッサージをおこなう。

ハ)子供や青少年、若者には思い切り身体を使い歩き、スキップ、走り、身体でスキンシップ、コミニュケーションできる組み立てのカリキュラムで心の錘を一瞬でも軽くなれるようにしたい。

可能な時期: 2011年6月29日~7月3日(もう2日ほど延ばせます)。 2012年1月、2月 



これまでの公演以外のアウトリーチ、学校や福祉施設でのワークショップの経験:


DACI 国際児童ダンス会議 オランダにて“出会えてよかった”青少年と指導者とのワークショップおこなう。

ギリシャ、パロス島においてHISAスクール招聘により青少年ワークショップ、"はじめまして”青少年と指導者とのワークショップを経て作品創作までおこなう。

現在6年目にはいる、知的障害施設「ニルシ」にて運動不足解消のため“ウキウキダンス”月2回ワークショップおこなう(対象者20代~50代)

これまでの被災地との関係:

主人の転勤で5年間宮城県名取市在住 ダンス指導 公民館等で主婦や青少年にダンス指導、ダンス作りをした。

略歴・リンク: ホームページ http://www.srd-dance.com/ ご覧下さい。