早川朋子


早川朋子

振付家・ダンスアーティスト

メッセージ


2歳の娘がいます。震災の日は保育園に預けたまま深夜まで迎えに行けませんでした。会えた時は涙が止まりませんでした。
これだけの大きな不安や絶望に、ダンスで何ができるのかできないのか、正直いまわかりません。でも、静かに体に集中したり、体を動かす習慣を持ったりする中で、自分の体が自分の意思で動くと気付くとき、また、子どもたちの体はこんなに思い切り跳んだり伸びたりするんだと眺めるとき、体の持つ力をみんなで確かめることができると思うのです。体への信頼は、大きく変わってしまった環境の中でこれから動き出すモトに、少しはなるかもしれない。
でも今は東京で思っているだけです。だから現地へ行って、私自身も自分の体で考えなければと思っています。

こんなことが出来る、こんなことをしたい:


  • 親子、お母さんと子どもと一緒にからだを動かす。子どもが動いているのをお母さんが眺め、お母さんが楽しんでいるのを子どもが眺める。託児の体制が作れれば、お母さんだけの時間も作りたいです。
  • 行ったときだけの一過性のものにならず、なにか体操とか、日々現地の皆さんで続けられるものをつくる。
  • 建築家との協同作業。長期的なまちの復興の中で、節目節目で、現地の方たちとその場所、その時にしかできないダンスをつくる。ちなみに一級建築士でもあります。


可能な時期:  2泊ずつくらい、複数回行くことができると思います。相談させてください。

これまでの公演以外のアウトリーチ、学校や福祉施設でのワークショップの経験:


<親子・子どもと>
美術館でのワークショップ 国立西洋美術館・群馬県立館林美術館
小学校でのワークショップ 北区滝野川小学校、足立区寺地小学校、埼玉県越谷小学校、
富山県樫尾小学校、豊島区池袋小学校(ASIASほか)
創立50周年記念ダンスを子どもたちとつくる 東村山市回田小学校(ASIAS)
子育て中のお母さんと小さな子どものカラダワークショップ  世田谷パブリックシアター
保育園でのワークショップ 豊島区南長崎保育園・池袋第三保育園(ASIAS)
児童館でのワークショップ 港区新橋児童館(セッションハウス)

<障がいを持った人と>
障がいを持った人とのワークショップ、演劇作品内のダンス振付(わたなべなおこ演出作品)
エイブルアートオンステージにて発表
特別支援学級でのワークショップ 日野市平山小学校(ASIAS)

<児童養護施設>
児童養護施設に住む中高生との合宿ワークショップ、演劇作品内のダンス振付
(朝日新聞福祉文化事業団・テレビ朝日福祉文化事業団)

これまでの被災地との関係

・2007 福島県立いわき総合高校にて、学校の先生や指導者のためのワークショップ

略歴、リンクなど:

早川朋子
 はやかわ・ともこ
振付家。文化庁在外派遣研修員として渡英しラバンセンターにて学ぶ。ユニット「箱入りオブラート」主宰。04年セッションハウスレジデンスアーティスト。06年神楽坂ディプラッツ「ダンスがみたい!新人シリーズ」、横浜ソロデュオコンペティションに出場。小学校、美術館などでのワークショップ、大学生や学校の先生、俳優とのワークショップを各地で行うほか、障害を持った人との作品づくりや、建築学科の学生と空間を生かしたパフォーマンスづくりなどにあたる。
http://d.hatena.ne.jp/hacoob/