妄人文明


妄人文明(わんにんぶんめい)

代表者 石本華江(いしもとかえ)
ダンサー及びミュージシャン、約8人

メッセージ


震災の2日後、私は大阪に公演のために旅立ちました。こんなことをしていて良いのか、意味があるのか、踊っている場合ではないのではないか、毎日TVに流れる映像を見ながら、また休憩時間のたびにニュースをチェックしながら、考え続けました。さまざまなことを考えましたが、結局私は舞台に立ちました。それは自分にとっての救いでもありました。

自粛のムードは共感もしますが、私は自分の決断は間違っていると思いません。大阪で公演を終えたこと、それが自分にとっての勇気にもなりました。その後公演の延期やキャンセルもありましたが、私自身は本当にできなくなるまで踊り続けていることにしました。自分のために、そしてそのことによって笑顔になってくれるかもしれない誰かのために。

無意味なことこそ意味がある時もあると信じています。今私はイスラエルでダンスを続けている友人の気持ち、タイタニック号で船が沈むまで演奏を続けていた音楽家の決意が分かる気がします。アートで何かができると私は思いません。でもそれが必要な時もあると思います。

音楽にのって、身体を動かす、ただそれだけでとても幸せな気持ちになったことは誰でもあると思います。とてもシンプルだけど、とても楽しい、それで少しでも明るい気持ちになることができれば、素晴らしいことです。私たちはそのお手伝いができれば、本当に嬉しく思います。一瞬でも良いから心から笑うことができれば、私はそれがアートが社会に存在する役割だと思っています。

こんなことが出来る、こんなことをしたい:


私たちのグループはミュージシャンとのコラボレーションユニットです。ミュージシャンの生演奏と共に、即興などを交えて楽しく身体を動かすことを主軸にしたワークショップが可能です。

可能な時期 
グループとしては、基本的にいつでも大丈夫です。誰かが欠けても、必要として下さるところがあれば、駆けつけます。
石本個人としては、5月末~9月中旬の平日、10月、11月、12月は海外公演のスケジュール次第です 1月~3月は今のところいつでも可能です

これまでの公演以外のアウトリーチ、学校や福祉施設でのワークショップの経験:


川崎市登戸付近で活動するのぼりとゆうえん隊主催イベントにて、老若男女に対するワークショップ、西ヶ原小学校、町田市中学校にてワークショップ及び、ショーイングちんどんパレードと称して街を練り歩くパフォーマンスは、川崎市を中心に、スゥエーデン大使館、登戸、新丸子、武蔵小杉など様々な商店街、イベントで好評を得ている

これまでの被災地との関係:

メンバーの一人の親戚が、いわき在住、避難生活を続けています。

略歴、リンクなど

妄人文明
妄人(わんにん)とは馬鹿者の意。妄想に取り憑かれた人間のことを言う。馬鹿であるということを追求することを大前提に、サーカスのような体感型総合エンターテイメントを創る。大衆性と革新性を併せ持つこと、これをいかに具現化させるかを真摯に取り組む姿に共感を呼んでいる。
2004年、善財和也を中心にミュージシャン3人とダンサー2人により結成。その後、回を重ねるごとに増加。現在ミュージシャン8人とダンサー2人とエキストラによる大所帯となった。劇場、ライブハウスだけでなく、SMパーティーから平和団体のイベント、取り壊しになる福祉会館でのアートイベントから村の夏祭りまで出演は多岐にわたる。また日本各地、ロシア、ドイツでの公演、また06年07年と二年連続インドネシア、韓国でのツアーを行うなど、活動範囲も年々広がっている。
08年09年にはタイでのバンコクフリンジフェスティバルに出演、11年にはタイのアーティストb―floorとの新作を発表、12月には再演を予定している。さらに登戸東通り商店街から始まったちんどんパレードは好評を得て、多摩区民祭やスウェーデン大使館など出演依頼が数多く寄せられている。
http://wangnin.com/

石本華江
代々日本舞踊を嗜む一家に生まれるが、5歳にてダンスを志望。石本家に反乱を起こす。以来ジャズ、モダン、コンテンポラリーダンスを行い、1999年ダンサーを目指し上京。ジャンルレスな独自のスタイルを築くことを目指し、演劇、インド舞踊なども始める。2002年より舞踏家和栗由紀夫氏に出会い、以来全作品に関わる。2003年より、CO.山田うんのメンバーとして活動に参加する。東洋的な身体性とボーダーレスな感覚で、舞台上での存在感の強さには定評がある。
  
主な客演としてレニ・バッソ、パパ・タラフマラ、冨士山アネットの作品。ソロ作品として暗転ダンス「ミルイル」、給湯室のためのダンス「a decorated window」も好評を得ている。
他にも映画や演劇での振り付け、または写真モデルとしても活躍するなどその活動は多岐にわたる。現在ミュージシャンとのコラボレーションユニット「妄人文明(ワンニンブンメイ)」のメンバーでもある。
http://www.geocities.jp/dancer_kaeishimoto/
参考ビデオ
http://www.youtube.com/user/wangninbunmei#p/u/17/ZtMn814NxX4